- コラム
訪問看護師として知っておきたい疼痛コントロールとは?
- 2024.04.19
疼痛コントロールは、患者が疼痛(痛み)を十分に管理できるように支援するためのケアのことです。
疼痛コントロールの目的は、患者の痛みを最小限に抑えること。
患者の快適さと生活の質を向上させることです。
では具体的にどんなケアで疼痛を和らげるのか。
疼痛コントロールは薬物療法が多いですが、それ以外にも非薬物療法もあります。
例えば、温湿布や冷却パックの使用、リラクゼーションマッサージや体位変換などが挙げられます。
随時、本人に確認を取りながら痛みが治る方法を模索していきます。
薬物療法の場合は、薬が合う合わないのケースもあるので、症状の改善が見られないなら、違う薬を検討することもあります。
看護師は疼痛に関連する心理的要因にも注意を払うことが必要です。
患者が痛みによる不安やストレスを経験している場合、同じ方法を拒否することがあります。
いくらケアプランの内容通りとは言え、本人の健康状態や意欲によっては、その日の施術を見送るといったこともあります。
疼痛コントロールは、患者の疼痛を軽減することが目的ですから、リハビリのようにきつい感覚を得てまで行うことではありません。
そういった部分では、本人の感情もしっかり受け止めながらケアしていく必要があります。